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今回お届けする施設

わたし達が知っている「しごと」にはちょっとゆかいな物語がある。日々のてまひまは、障害のある人が作った良いモノとそのストーリーをお届けします。

ひまわり畑/高菜

社会の循環の中に、漬物あり

育てた野菜を、漬物に

大分市郊外の、夏になると蛍が飛び交うきれいな水と緑豊かな場所にあるのが「ひまわり畑」です。ここでは、利用者のみなさんが畑で野菜を育て、さらにその野菜を漬物にして販売しています。

なかでも人気なのが、太く歯ごたえのよい品種を使って作る「高菜漬」。今回、「日々のてまひま」では、高菜漬のバリエーションをご準備しました。

漬物づくりは、ハードワーク

「ひまわり畑」で作る漬物は、なんと年間500tにもおよび「おそらく九州でも3本の指に入るメーカーではないかと思います」と、スタッフの高橋政英さん。一口に漬物づくりといっても行程は様々で、刈り取った高菜を選別・水洗いし、10tもの量が入るタンクで塩漬けにし、出てくる水を抜きながら発酵させ、調味します。半年がかりでできあがった漬物は、その後の包装まで一貫して行います。「手作業の部分が多いので、けっこう大変」と話すのは、従業員として働く工藤昌幸さんです。

地域の技術を受け継ぐ

このように多種多様に漬物を作るようになるのには、地域の事情もありました。それは、多くの漬物工場の高齢化が進んでいたことでした。経営を続けるのが難しくなった工場を譲り受けたり、そこで働いていた技術者がスタッフとして働くようになったりと、「ひまわり畑」で作る商品の種類も増え、クオリティも上がりました。また利用者のみなさんが働くため、他の工場に比べて年齢が若く人手も多く、どんどん仕事を受けられるようになってきたそうです。

社会のしくみと噛み合う

「ひまわり畑」では、作った農作物や商品が、社会の循環にうまく乗ることを考えています。作った漬物は、自社ブランドとして販売するだけでなく、OEMとして他社の商品を請け負ったり、弁当メーカーや飲食店の副菜として納入していたりします。作っている野菜も、道の駅に納めたり、サツマイモはなんと高崎山のサルのえさとして利用されていたり!社会のシステムの中にきちんと商品を組み込むことで、従業員の賃金をアップさせようと努めています。

映画館で働きたい!

工藤さんは、長く「ひまわり畑」で働いてきたベテランですが、最近新たな目標ができました。それは一般就労をすること。どこで働きたいかを聞いてみると、「映画が好きなので、映画館で働きたいですね」とのこと。

「ひまわり畑」では、利用者の人がみんな自立した生活が送れることを目標としており、多くの人がグループホームで生活しながら、自転車や徒歩で通勤してきます。「働いて得た賃金と障害者年金で、一人で暮らせるだけのお金となるよう、スタッフも利用者もがんばっています」とスタッフの佐藤綾香さんは話します。

使いみち万能高菜

このように作られている高菜漬は、様々な料理に活用できる優れものです。ごはんのおともにはもちろん、フランスパンなどのハード系パンにトッピングし、トースターでカリッと焼いてクリームチーズを添えれば、おしゃれな一品に。「ピリ辛高菜」はパスタと和えれば、簡単においしいペペロンチーノが作れます。大分産のゆずごしょうをまとった「ゆずごしょう高菜」は、お酒のおともにピッタリ。リピーターが多い「ゆずマヨ高菜」は、おにぎりの具としても人気です。和洋選ばず活躍する高菜漬を、この機会に食べてみてください。

きざみ高菜/300円

ピリ辛高菜/300円

ゆずごしょう高菜/300円

ゆずマヨ高菜/300円

ひまわり畑

〒879-7871
大分市大字辻1381-1
TEL 097-595-1711

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日々てまオンラインマルシェは企業ごとに購入サイトが立ち上がり、
決められた期間内にて商品購入できる仕組みとなっています。
2021年度に関しては、九州圏内の企業・団体様のみ利用可能となりますが、
今後全国展開させていきたいと思っておりますので、
もしご興味持っていただけましたら、お問い合わせいただけますと幸いです。

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