わたし達が知っている「しごと」にはちょっとゆかいな物語がある。日々のてまひまは、障害のある人が作った良いモノとそのストーリーをお届けします。
緑の畑を囲むように建つカフェ「クール・ド・ナチュール」。医療法人「山のサナーレ・クリニック」が営む、街のサナーレ・メンタルヘルスソリューションセンター(通称 まちさな)の一画にあって、「人生のリトリートプレイス」を全体のコンセプトに運営されています。センター長の木下さんは「障害のあるなし、病気のあるなしに関わらず、地域のみなさんがふらりと立ち寄れる場所です」と話します。
こちらの畑では、化学肥料を使わず、自然の力を最大限に引き出す野菜づくりを行っています。収穫した野菜やハーブは、カフェを訪れる人を楽しませるパワーに満ちています。
さらにカフェ店長である元川さんは、「カフェで楽しむだけでなく、ご自宅でも野菜の力を感じてほしくて」と、販売する商品にも力を入れています。今回の日々のてまひまの商品もこの畑、カフェからやってきます。
8種類のハーブが入ったハーブソルトは、肉にも魚にも野菜にも合う一品に仕上げました。「ハーブは粗めにしているので、お好みでさらに潰してもらっても香りが引き立ちます」と元川さん。
焼菓子は、きび砂糖の自然な甘さが魅力。ネコ型クッキーやオートミールがザクザク入った食べごたえのあるものまでバリエーション豊かです。
「クール・ド・ナチュール」では、働き始めて自分の得意が見つかった人がたくさんいます。久保田さんは、最初は洗い物を担当していましたが、だんだん作ることに興味が湧き、いまでは「これを作りたい」とプリンやクッキーの製造を手掛けるまでに。週1回だったのが、いまでは週5回通ってくるほど。
犬塚さんは、木下センター長が「この人は…!」と見込んでスカウトしました。接客は初めてでしたが、丁寧で温かな人柄がお客さまにも伝わり、いまでは看板娘的な存在なのだそう。
楽しく働いているのは利用者だけではありません。厨房担当の職員である川久保さんもまた日々「今日はなにを作ろうかな」とワクワクしながら通勤しています。利用者と一緒に考えた商品が、新たなメニューとして登場することもあるそう。「よく、だれが職員なのか利用者なのか、わからないねって言われます。まぁあたりまえですよね、一緒に働いているので」と笑います。
「クール・ド・ナチュール」の仕事の特徴は、「請け負うのではなく、作り出す」ところにあります。「いいものを作って、それをお客さまに理解していただければ、それが反応として返ってきます。自分たちで価値を生み出すことを続けたいですね」と木下センター長。それが、仕事が長く続く秘訣のようです。
こちらの畑は、実は柵などが設けられておらず、近所の人達がふらりと散歩に訪れることもあります。「緑やハーブを見て癒やされた」なんて人もいます。「柵もないのに、だれも作物を持って行っちゃうような人もいなくて、地域の人に恵まれています。障害がある人だけでなく、誰でも来れる場所であれたらいいですね」とのこと。働く人たちののびのびとした雰囲気が、周りに波及しているのかもしれません。
5種セットのみ”おウチ型”のギフトBOX入りです!
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今後全国展開させていきたいと思っておりますので、
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