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今回お届けする施設

わたし達が知っている「しごと」にはちょっとゆかいな物語がある。日々のてまひまは、障害のある人が作った良いモノとそのストーリーをお届けします。

BOCCHI/酒かすすてぃっく

まちに飛び出し、仕事する

出入り自由?

BOCCHIは、北九州市八幡東区にある「ココクル平野」で活動をしています。広々とした施設の中には、手作り作家のためのレンタルボックス、居心地のよいカフェスペース、キッチンや利用者たちの作業スペースなどがあり、みんな思い思いに自分の作業に没頭中。多様な用途があるので、いろいろな人がやってきます。取材の日やってきていたのは、近所の教会の牧師さん家族で、「今度ここで、ピアノのコンサートをやってくださるんですよ」と、代表の小橋祐子さん。

八幡らしさ

今回「日々のてまひま」で販売する「酒かすすてぃっく」を始め、BOCCHIで作るお菓子には、八幡らしさが込められています。酒かすすてぃっくには地元の溝上酒造の酒粕を使っているし、地ビールのホップを練り込んだクッキーや、地元醤油蔵の味噌や醤油を使ったサブレも人気です。小橋さんは、「私自身が八幡を大好きなのと(笑)、福祉事業所でつくるものって同じようなものになりがちなので、ここならではのものにしたかったのが動機です」と話します。商品の独自性を実現できるだけでなく、地元のメーカーとコラボすることで気軽に行き来できる関係にもなるのだそう。溝上酒造の蔵開きで、BOCCHIの利用者が販売を手伝う、なんてことも。

「あれ、おいしかったよ!」

施設の一画の、ヘンゼルとグレーテルさながらのお菓子の家を覗くと、そこがお菓子を製造するスペースでした。
この日作業をしていたのは西竹さん。これまでは袋詰めを担当していましたが、この日は初めての「焼き」担当。酒かすスティックを丁寧に天板に並べ、慎重にオーブンに運びます。

お菓子の種類が多岐にわたるため、在庫を見ながら、利用者とスタッフが相談して今日の作業を決めます。調子のいい日ははかどるし、思うように作れない日だってもちろんあります。西竹さんは「お菓子をつくるのは楽しい。おいしかったと言われるとやる気がでます」と話します。

やがてあたりに甘い香りがプーンと漂い始めます。

地域に飛び出すお菓子

どんどん外に飛び出すBOCCHIは、他の福祉事業所と連携して「おいしい輪プロジェクト」を行っています。これは、複数の施設のお菓子をボックスに詰め、オフィスやお店などの「置き菓子」にするというもの。連携することで豊富なバリエーションのお菓子が揃うのがメリットで、定期的に補充に回ると、オフィスによって好まれるお菓子が違っている様子もだんだん把握できるようになります。「サブレ、おいしかった!また入れといてね」などの反応は、製造に携わるみんなにも共有されます。

「うちがやります!」

BOCCHIを運営しているNPO法人「わくわーく」は、お菓子同様に様々な方法でまちと接点を持っています。その一つが「カミクルプロジェクト」。エプソンが、水を使わずに古紙から新たな紙を再生することができるマシンを開発しており、これを活用できる方法を模索していると聞いて、小橋さんは真っ先に手を挙げます。「うちの利用者さんたちが、古紙回収と選別を仕事として請け負うことができればと思って」。新たに生み出された紙でさらにお菓子のパッケージを作る、という好循環も起きています。

まちの人と交われば、仕事が生まれる

施設内にピカピカのピアノが鎮座しているので、なんですか?と尋ねると、「ストリートピアノドネーションズと一緒にやっている、弾かなくなったピアノをうちで丁寧に磨きをかけて、調律師さんに調律をしてもらって、新しい弾き手につなごうというプロジェクトです。第1号の完成品なんですが、まさか50年もののピアノとは思えないほどきれいでしょう?」
「わくわーく」はまちに向かって開かれています。それは新たに仕事を生むためであり、そのことで利用者の工賃向上につながると考えているからであり、そしてなにより楽しいからです。

インストラクターにもなれる

この日は、近くの高校の学生たちと一緒に、竹チェロづくりのワークショップを開催していました。利用者の一人、藤田宙さんは竹の楽器づくりのインストラクターの資格を得ています。師匠は「彼はクリエイティブな能力が高い。あと段取りがいいですね」と藤田さんのことを見込んでいます。高校生たちも、「初めて自分で作った楽器で、演奏できるのが楽しみ!」と話します。
ここでは、企業やお店の人たちと障害のある人達が、一緒に仕事をしたりモノづくりをしたりというあたりまえのことが、毎日機嫌よく行われています。

いまならBOCCHIのお菓子が、日々のてまひまで購入できます

今回、日々てまでは、BOCCHIが作っているたくさんのお菓子の中から「酒かすすてぃっく」をセレクト。北九州の溝上酒造の酒粕を使った香ばしい焼き菓子で、ほんのりとした自然な甘味が魅力です。ちょっぴり塩味をきかせた「おつまみセット」、子どものおやつにもピッタリの「ベジタブルセット」、あっさり和のテイストの「和風セット」から、お好きなものをチョイスしてください。

おつまみセット(Aセット)/500円
ブラックペッパー・ごま・チーズ

ベジタブルセット(Bセット)/500円
かぼちゃ・トマト・ほうれん草

和風セット(Cセット)/500円
しょうが・わさび・黒糖

BOCCHI

〒 805-0062
北九州市八幡東区平野1丁目3番2号
TEL 093-671-1221

商品購入希望の方は、下記リンクよりお問い合わせください。
日々てまオンラインマルシェは企業ごとに購入サイトが立ち上がり、
決められた期間内にて商品購入できる仕組みとなっています。
2021年度に関しては、九州圏内の企業・団体様のみ利用可能となりますが、
今後全国展開させていきたいと思っておりますので、
もしご興味持っていただけましたら、お問い合わせいただけますと幸いです。

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